恐怖と絶望感のドン底。嫁の苗子に子宮頸癌の兆候。高度異形成?上皮内癌?

今回は妻の子宮のトラブルというデリケートな話しです。

結果的にひとまず胸を撫で下ろす事になりましたが、個人的な感想というか感情も入っているので、不快な思いされる方もいるかも知れません。

予めご了承ください。

それとここで話す医学的な説明は素人の僕がテンパった頭でネットで個人的に調べた事なので、決して参考にする事なく、詳しく知りたい方はやはり信頼できるお医者さんに相談するのが1番と思います。

 

 

 

こんな事があった。

 

俺が現在、肩の手術で入院する事となる少し前に、嫁の苗子が風呂上がりに『下腹部に異物感がある』と言い出したのが事の発端やった。

 

特に痛みも出血も無く、苗子は初め『子宮脱』という症状を疑っていたので、俺も苗子からそれの説明を受けて納得した。

 

数日後、俺が入院する予定の病院の婦人科で検査したところ、子宮脱ではなく子宮頸管に3センチほどのポリープがあるとの事で、切除する事となる。

 

先生の話しを聞くと、手術は簡単で日帰りで済む。

後日、その言葉通りあっさりポリープは摘出された。

 

先生のお話によると『子宮頸管ポリープの殆どは良性で苗子のポリープも少しサイズは大きいけどもう大丈夫、念のため生検に出して良性か確認しておきますので、1週間後にまた結果聞きに来てください』と言われ一安心して病院を後にした。

 

そして予定通り俺も肩を手術し、長い入院が始まった。

コロナウイルスの影響で面会も外出も出来ないので、苗子ともまともに話す事すら出来ない。

しかし先生があまり心配はいらないと言っていたので、特に不安にも駆られず入院生活を送っていた。

 

数日後、苗子のポリープの診断結果当日。

『どうやった?』と聞くとまさかの返答。

ポリープから出たらあかんモノが出ているので、精密検査するって言われた』

 

その一言の衝撃と言ったら比肩するものが見当たらない。

『え!殆どが良性じゃないんか!?』

そう、正しい。

殆どが良性である。

殆どが。

極稀に悪さする奴が一定数いてるのは、どこも同じらしい。

 

苗子は先生から言われた事を続ける。

 

摘出したポリープは高度異形成という状態で『前癌状態』つまり癌の兆候が見られる状態だと言う。

 

子宮頸癌に進むには段階があるらしく

 

軽度異形成(CIN1)
50%程度は自然に治るので様子見。


中等度異形成(CIN2)
自然に治る事も多いので様子を見るが、感染しているヒトパピローマウイルスの型次第で次の段階『高度異形成』に進む可能性が高いので注意しなければならない。(ヒトパピローマウイルスは型が複数あって、そのうちのいくつかが子宮頸癌に繋がるハイリスクのウイルスとの事)

 

高度異形成と上皮内癌(CIN3)

中等度異形成よりさらに悪化した状態で、これは確定すれば自然治癒は難しく、治療が必要。治療方法は今後出産を希望するかどうかなどでそれに見合った処置が取られる。高度異形成と上皮内癌は区別が付きにくいので最近は同じものとしているらしい。

 

↑これがはじめに苗子に疑いがかかった段階。

 

そして浸潤癌。

これは速やかに治療対象となる、一般的に知られている癌の事。

 

ここで詳しく医学を語るつもりも無いし、そもそも語れる知識も無いので、個人的に調べた限りのざっとした説明になったけど、苗子の言われた状態は高度異形成、上皮内癌の疑い。

 

はじめにまず素人目にコイツの字面の強さが半端では無い。高度異形成、上皮内癌!

 

苗子から『癌と名前が付いているが、まだ癌の一歩手前の状態らしいよ』と説明されてもこの文字を見るだけで頭がフラフラして吐き気がこみ上げる。

 

『一歩手前でもほっといたら癌になるんやろ!?先生だって人間、、、。もしかして見落としがあってすでに悪くなってたら、、、』

こういう時はネガティブな思考が優位になる。

書く事すら嫌悪するが、その時に思ったことを正直に書く。

 

苗子がいなくなる!?

 

慌てふためき、取り乱し、手が震え、心拍数が上がった。

そんな俺とは対称的に苗子は『何にも無いから大丈夫!例え高度異形成でも上皮内癌でも手術すれば大丈夫な状態やから心配せんといて』と俺を励ます。

本当に情けないがその時に涙が溢れて塞ぎ込んでしまったのは俺やった。

 

そしてテンパって涙目の俺に苗子は冷静に説明を続ける。

 

さっきの受診で急遽『コルポ下検診』って言うのをやってきたよ!

 

コルポ下検診とは癌の疑いがある場所を数ヶ所ほど切り取って、それを詳しく検査して上記の段階の何処にいてるのかを調べる為に、非常に重要な検査だという。

 

苗子の場合は、はじめに切り取ったポリープから高度異形成の疑いがかかったので、更に詳しく検査するために今度は直接、苗子の体の一部組織を採取したようだ。

 

それの結果がまた1週間後の金曜日。

昨日やね。

 

この1週間が地獄のような日々、、、メンタルが崩壊するかしないかの瀬戸際やった。

 

まず会えないのが辛い!

 

普通なら嫁がそんな状況なら、そばにいて気を紛らわしたり励ましたりできるが、俺自身も入院しているし、コロナで面会もできない。

 

癌かも知れない。

子宮を大なり小なり切らなければならないかも。

嫁がそんなただ事ではない不安と対峙しているのに俺は手術したてで病院で大人しくじっとしていなければならない。

これは本当に本当にきつい!情けない!

 

なんでこんなタイミングで、、、。

 

病気や怪我をネットで調べてもなんの解決にもならんことは知っているが、子宮頸癌について調べずにはいられなかった。

 

結果は一喜一憂しただけ。

 

子宮頸のトラブルについてポジティブなページや、無事に乗り越えた体験ブログを見終わって、少し気休めできたかな?と思ってネットを閉じれば、ブログで子宮頸癌を乗り越えた人達が苦しんでいた時の強烈な現実がしっかり俺を待ってくれている。

困難が去るわけでも何でもない。

 

でも少しの気休めにでもなるならこう言う時は手当たり次第現実逃避するのもメンタルを保つのには有効やったな。

とにかく24時間寝てる時も夢となって不安が付き纏う。

それが1秒でも開放されるのならば、何でもやるべき。

 

結果が出るまで誰にも言わないでおこうと決めた1時間後には姉貴に電話していた。

 

姉貴もビックリして結局二人で『うん、大丈夫や!これは大丈夫な奴や!立ちの悪い膀胱炎くらいで済むよ』っと無理やり笑い、電話を切ったが、、、ただでさえ気の滅入る入院中に到底1人で受け止められるようなものでは無かったが、少し気分が晴れた気がした。

 

しかし写真を見たり、今までの苗子との思い出に浸ると、病室で泣きそうになるので、持ってきたswitchでドラクエ11をプレイすると結局ビビるくらい泣いた。

涙腺がガバガバになっていたせいかな?

とにかくゲームをしたりや面白い動物動画などを苗子に送ったりして、結果までの1週間を過ごした。

 

 

この先苗子が居なくなったらどうしよう!

いや、そんな事は考えるだけ無駄や!!

まだ癌とも確定してないんや!

高度異形成とか上皮内癌でも最悪手術すれば助かるんやろ!?

 

前向きになろうとしても嫌なワードが鬱陶しく思考を浸食してくる。

 

不安を抱えた時に胃と心臓の間に出現する、不快極まる重苦しいアレがいる。

 

しかし1番不安なのは言うまでもなく苗子本人。

どうにかしてあげられるか分からないが、そのチャンスすらない。

外泊や面会の機会さえ奪ったコロナが心の底から憎くて仕方なかった。

 

とにかく1日が異様に長い!

 

絵を描こうか?

レーニングの勉強をしようか?

日が経つにつれ最早何も手につかない。

この手の話しは結果を聞くまでの間も非常に苦しいと言うが、まさにその通りやった。

 

なるべく苗子ともその話しには触れないように、不自然なLINEのやりとりをしていたが、結果が出るまでは何も変わらないので、とにかくメンタルを保つ事に全力を尽くそう。

 

そして俺自身も金曜日の苗子の結果次第では、無理を言ってでもすぐに退院する事だけは決めた。

 

そして昨日の午前に苗子が俺のいる病院に到着。

 

苗子が病院に入ってすぐに送った俺の『頑張れ!』というLINEに既読がつかなくなってから30分、、、40分、、、。

 

検査結果はもう聞いたんかな?

やけに長くないか?

いつも問題無かったらサッと説明して5分で終わるやん。

もしかしてなんか違う検査で痛い思いしてなかろうか?

 

その間にリハビリに呼ばれた俺は、肩を動かしている間も落ち着かない。

リハビリが終わると同時にLINEを確認して苗子に連絡すると

 

苗子『大丈夫やったよ!』

 

そこでまた涙が出てきた。

 

摘出したポリープ自体には『高度異形成、上皮内癌』の状態が見られたが、子宮頸の状態は『中等度異形成』と言う診断がついた。

 

前述の段階で言うと

 

中等度異形成(CIN2)
自然に治る事も多いので基本様子見やが、ヒトパピローマウイルスの型次第で次の段階『高度異形成』に進む可能性が高いので注意しなければならない。(ヒトパピローマウイルスは型が複数あって、そのうちのいくつかが子宮頸癌に繋がるハイリスクのウイルスとの事)

 

これにあたる。

 

段階が下がった!!

 

この時は安堵は言い表せないが、決して油断は出来ない。

ヒトパピローマウイルスの型次第では今後悪化する恐れは十分にあるという。

(そのウイルスの型を調べる検査結果は今の段階で先生からは何も聞いていないが、、、どうなってるんやろう?)

 

何にせよ苗子は3ヶ月後にもう一度検査を受けて、中等度異形成から今度こそ高度異形成に悪化しているようなら、患部を切除する手術を受ける事となる。

勿論このまま消滅してくれれば1番嬉しいが、命のやりとりという最悪の状況から少しでも遠くに行けた事で今は十分やった。

 

子宮頸の手術をすると出産時に早産のリスクも上がると書いてあったが、正直まだ存在すらしていない我が子の心配をする余裕などない。

例え子供が産めなくなったとしても、俺はそれでいいと思った。

人それぞれ思いはあるやろうが、今ある苗子の命が救われたのならそれだけで十分。

 

今回は良くも悪くも、はじめのポリープがお知らせのように違和感で教えてくれたので子宮頸の異変に気づけたが、本当に偶然やった。

 

もし苗子にポリープが無く、そのまま何事もなく月日が経っていたら、今の中等度異形成が誰にも気付かれぬまま、本当に高度異形成、そして子宮頸癌になる可能性は十分にあった。

ただただ幸運やったのだ。

 

健康にみえているだけで身体の中身など誰にも分からないし、外から分かるようになった時には手遅れな状態になっているのかも知れない

大切なパートナーや家族や友達に対して目に見えている健康など全く当てにならない。

 

例えばスポーツとかやってて、元気に動き回っていて健康そうに見えても、外から見えるものが健康の指標になるなど勘違いやなって。

あくまで健康風なだけで中身がボロボロでも分からない。

勿論食事や運動は健康には不可欠なのかも知れないが、やはりそれだけで防げるワケがない。

 

病気とはそんな甘いもんじゃないなと思った。

 

肥満とは無縁でタバコも吸わず酒も飲まず、病気や怪我一つした事のない苗子ですら瞬く間に死の射程圏内に立たされる。

 

今回の場合はたまたまこれで済んだけど、日頃の定期検診や体調の少しの変化でも病院で見てもらう事が命に繋がる。

 

『健康に長生きしたい!』と望みつつ、定期検診などを疎かにして、不調は見て見ぬ振りをする。それは怠慢やったなと痛感した。

 

人生100年時代というが、勿論誰もがそうではない。志半ばに病に倒れ、平均寿命の半分にすら届かず命を失う方だっているし、俺自身が一昨年、心臓病で後一歩で命を失っていたじゃないか。

 

無根拠のまま何故か健康とタカを括っていた苗子に対しても、大切な家族なら定期的な検診を勧め合う重要性を今回思い知った。

 

 

病気は怖い

 

当たり前のこの話しは、これまでに体験談としても何千、何万と発信されてきた。

病名で検索すると山のように体験談や闘病ブログがヒットする。

 

色んな方がその恐怖、絶望、希望、そして対策を語っているが、俺にとってそれらは所詮『当事者になってみて初めて真剣に検索する項目』やった。

 

愚の骨頂やでな。

 

これだけ様々な人が『病気は突然やで!身体に気をつけよう』って言ってくれてるのに、、、。

 

恐らくこの話しも、誰かが同じ怖さを体験してから、調べて探して初めて何人かの目に止まるやろう。

 

もし現在、恐ろしい病に苦しめられていない、病気とは無縁の人がこのブログを見てくれたならその人達にこそ是非お伝えしたい。

 

当事者は嫁なんやけど、俺自身も2週間前までは子宮頸癌なんてワードは一生関わる事も無いと思っていた、、、いや、そうすら思っていなかったな。

大袈裟に言うならば子宮頸癌は俺の中で存在すらしていなかった無なのである。

宇宙の果ての向こう側で起きた何者かのクシャミと同じくらい自分とは無関係。

 

それは大きな間違いやった。

 

一昨年患った狭心症で俺は何にも学んでない。

あの時も狭心症について色々調べたけど、結局は狭心症になってから調べた。

 

病気は『そこからそうくる!?そんな病気はじめて聞いた!』

そんな意外性に富んだ不意打ちばかり。

自覚症状が出たら手遅れなんて話しも聞く。

 

定期検診が全てじゃないし、受けてたにも関わらず、、、って話しもよく聞く。

でも検診してたら子宮頸癌と言わず、様々な悪い病気を少しでも早く見つけて貰える可能性が上がる。

ならやった方がええなと。

 

俺の狭心症は梅田で胸の苦しさのあまり、しゃがみ込んで歩けなくなり、これはオカシイと思い色々な病院を探してやっと病気が見つかった。

そして今すぐ入院を勧める先生に対して『1度家に帰って準備を、、、』そう言った俺に対して『今こうしてお話しをしている最中にアナタが死んでも不思議でもなんでもない状態ですよ?』と答えた。

要約すると『お前ナメてたら死ぬでマジで』って事やろう。

もし健康診断などでもっと早く心臓の病気を見つけて貰えればそこまで身を死に晒す事も無かったのだ。

 

ついでに言うと、俺は心臓の病気が不確定やった時に、原因を探る為に受診した脳神経内科で撮影したMRIで、脳の血管に3つほど怪しいコブがある事も分かっている。

 

先生には『今は無害やけど、念のため三年経ったらもう一回検査するからおいでや!』と言われているので、来年行くつもりやで。

 

万一起こった脳のトラブルなら命が助かっても重篤な後遺症が残る可能性も大きい。

左右の肩の麻酔で体験した、腕が全く動かなくなり、感触も何もかも失ったただの重りのような腕、、、あの状態が一生続く?

壮絶な事やで。

 

あの時健康診断行っとけば助かってた可能性も、、、そんな後悔はしたくない。

 

でも先手を打てれば重い病を未然に防げる可能性が上がる!

 

 

まぁこんな風に言っても、やはりピンとこないでな、、、。

 

知って欲しいのは、いざ我が身や家族に降りかかった時の予後が悪い病気の衝撃は尋常じゃないという事。

 

悲しみ、恐怖、後悔、、、現存するあらゆるネガティブが手抜き無しに一斉に襲いかかってくる。

 

家族、カップル、友達、大事な人が病気になる。

顔も知らない赤の他人にすら、あの怖い思いはして欲しくないと思ってこのブログを書きました、、、。

 

嫁の身が癌に煽られた恐怖ってのは本当に別格やった。

勿論当事者の苗子の受けた衝撃は想像を絶するが、、、本当に強く冷静に受け止めていた。

これで済んでくれたらいいけど、今後まだどうなるか分からない状態。

悪い状態でもないが、決して良い状態でもない。

メンタル面でも彼女に負担をかけないよう俺自身もう怪我や病気で入院してる訳にはいかんもんな!

 

夫婦で毎日を充実させて、ストレスなくしっかり生きる事が、3ヶ月後の子宮頸検査で状態が良くなる条件として過ごそう!

リハビリしっかりやってサッサと退院せんと!

 

 

長々とまとまり無い文章でしたが、とにかく健康に変えられるものなんて存在しない事をお伝えしたかったのです、、、。

俺みたいな不健康の化身みたいな奴が言っても説得力もクソもないですが、どうか日々の身体の変化、違和感を見過ごす事なく御自愛下さいませ!

 

 

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早く身体治して、コロナ見計らって遠くに遊びに行きたいぜー。