第64話 セミの暴威!キャンプをナメた二人に真夏の夜山の洗礼を、、、!!

さぁ、楽しみにしてたバーベキューやで!

肉も買い込んだし、たらふく食ったる!

 

ダイエット?

野暮か!そんなもん明日からや!!

 

万博のアウトドアイベントで購入した蚊取り線香をセット!

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バーベキュー台は結婚式の引き出物カタログで頂戴した少し小さめのモノやが、二人なら十分な代物やで!

 

とにかくテント設営で時間を大幅にロスしてしまったので早く準備しなければ、辺りは暗闇に包まれる、、、と言うか食材を焼き始めた頃にはすでに日没。

 

暗いけど焚き火台もあるし、光量抜群のランタンもあるし、コレはコレでオツなもんやで。

 

 

どうや、美味そうじゃねーか!!

サザエも入ってるで!(サザエしか入っていない)
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このバーベキューやってる感!


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至福!!

コレがやりたかったんや!

 

肉も美味しいで!!

勿論サザエや野菜も実に美味い!!

 

いくらでも食える!

さぁ肉をもう一枚、、、

 

そう思って箸を向けた瞬間、俺と苗子の足元で何かが暴れ出したッッッ!!!!

 

 

 

 

ミミ、、、ミミミミミミッッッ!!!!

 

 

耳を張り裂く強烈な咆哮と共に、何かが俺の足を叩く!!

 

 

俺『ゲゲェーーー!!』

苗子『ギャギャーーー!!!』

 

 

 

二人『セ、、、セミやーーーー!!!』

 

全く予想していなかった!

 

まさかこんなところ(山)で虫が出てくるなんて!!!

 

 

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俺『デカイのがー!!あそこにデカイのが来たーーーー!!』

 

絵に描いたようなパニックである!

 

以前も山奥でテント泊をしたが10月だったので虫のピークも過ぎ去った後。
あの時が非常に快適やったもんやから、八月という虫がピークの山中で、その対策を怠るという愚行を犯したのだ!!!

 

真っ暗で足元のセミは確認できない。
しかし、確実に足元から聞こえる『ミミミ!』というセミの鳴き声に完全にパニック陥った俺達夫婦は美味そうに食材が焼けたバーベキュー台から飛び退いた!

 

そして次の瞬間ッッッ!!

 

ミミミミミミ!ビチビチ!ミミミ、ミミミミミミビチビチビチ!ミ、ミミミミミミ〜!ビチ!ミミミ〜ビチミミミ〜ビチミミ、、、ミミミ〜〜ミ〜!!

 

ビチビチと地面に羽を叩きつけ暴れ狂うセミはあろう事か、僅かに浮き上がりその後バーベキュー台の網の上に落下。

 

ミミミ!!ミミ、、、ミ〜、、、(プスプス)

 

静まり返った現場、、、。

網には肉、サザエ、エリンギ、ナス、セミが程よく焼きあがっているではないか。

 

嵐のようなセミの猛威に呆然と立ち尽くす。

 

1分ほど経っても網の上から時折聞こえる『ミ〜、、、』という消え入りそうなセミの鳴き声をスパイスに、焼きあがったお肉を食べる事が風情というならば、俺は一生バーベキューなんかしなくてもいい。

 

 

俺『かっっっ!!!』

 

悔しさからか、あまりのキモさからか、思わず吐き出した奇声。

 

以前書いたゴキブリの話しは、そのまま俺の親指の爪よりデカイ虫全てに適用される。俺の前世は確実に虫の捕食対象だったのだ。
虫が『嫌い』ではなく『怖い』

 

 

そして同時に二つの想いがよぎる。

 

①『人間が大自然の中にお邪魔させて頂いてるのやから、これくらいあって当然!むしろ焼いてしまったセミに謝罪するべき、、、すまんなセミ。』

 

②『ふっざけんなよくそが!バーベキューが台無しじゃねーか!こんなもんキモすぎて食えねーよ!パリッパリが焼けてさらにパリッパリ!!』

 

どちらも本音やった。

 

後で調べると虫は明るい方へ向かって突き進んでゆく。

そこまでは知っていたが、それは例え燃え盛る炎であっても例外ではないとの事。真っ暗闇に光るバーベキューの炎は虫を寄せ付けるのに十分過ぎる明るさだったのだろう。

 

こんがり焼きあがったセミのバーベキューを前に少しずつ冷静さを取り戻した俺はある事実に気がついた。

 

あ!交換する網がない!

 

そう、想定外の出来事だったので、予備のバーベキュー網を用意していなかったのだ!

 

『クッソー!ぬかったぜ、、、ッッッ!』

 

こんがり焼けたセミが乗った網でバーベキューを続行する気にはなれない。

 

そう思っていると苗子が不思議なことを言い出した。

 

セミ捨てたら網このまま使えるやん。ウチべつに平気やけど、、、』

 

どうやら苗子は大阪生まれの都会っ子の俺と違い、高知県の山奥で生まれ、農業高校卒。
おそらく幼い頃から虫に囲まれて育ったのであろう、セミの丸焼きにもあまり抵抗がないようだ。

 

 俺『令和の時代にバカな事いってんじゃねー!俺は網を探しに行く!!』

 

そう言い残し、近くにある道の駅や温泉施設を巡るもすでに閉館。
途方にくれた俺が選んだ作戦は、、、

 

 

バーベキューの廃材置き場で使えそうな網を漁る!

 

汚い!そっちの方が嫌や!との声もあるかもしれんが、フフ、、、考えてもみたまえ。

外食の焼肉やお好み焼きの鉄板も毎回新品に交換しているわけではない。
洗ったり拭いたりしているだけなのだ。
環境は違えど理論は同じ、、、ならば使用済み網でも問題ない!

 

俺は使えそうな網を拾ってそれを金タワシでガシガシ擦り上げると十分綺麗になった網と、炭火焼きで丸焦げのセミの乗った網を交換した。

 

 

そして大きな木の下でバーベキューをしていた事が今回のセミ落下を招いたと推測し、タープ状にできるテントの入り口でバーベキューを再開。


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もちろん最早食欲は無く、とりあえず形式だけのバーベキュー。
とにかく早く終わってもう眠りたいと思ったその時!!

 

 

2号機『ミミミミミミ〜!!ミミミ!ミミ〜〜!!』

 

 

もう嫌やーーー!!

 

 

今度は食材を焼いている網の下の燃え盛る炭へダイレクトダイブ!!

 

アカン、頭がどうにかなりそうや!!

 

 

炭にダイブしたセミは瞬間に丸焼きとなる!
この煙にセミ成分、、、セミの燃えカスが含まれていて、それが付着した肉を食うということは、、、いや、もうそれでもいい!!

 

俺は自然との一体化を選んだ。
セミに対するこれ以上の嫌悪は間接的にとはいえ奪ってしまった命を愚弄する事に成りかねない。

 

それは絶対にしてはいけないことなのだ!

 

俺はセミを燃料として燃える炎でバーベキューを続行し、食材を苗子と共に完食。

 

やはり苗子は生きて暴れるセミは苦手なようやが、食べることは平気な様子。
嫁の残念な新しい一面を発見できたバーベキューを終え、疲れ切った俺達はテントで反省会をする間も無く眠りについた、、、

 

 

翌日も快晴!

 

暑くて眠りも浅かったが、片付けもあるのでこういう場所では起きたらサッサと動くのがいい。

 

キャンプに対する意識の浅はかさと自然に対するリスペクトの欠如が今回の敗因。

 

これらを猛省し、次回は海キャンプに挑戦する事を決意し帰路へ着いたのだった。

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因みに虫対策には少し遠くに強めの光源を設置するとそっちに向かっていくとの事なので、次回はしっかり参考にしてキャンプを楽しむで!

 

絶対に楽しむで!!